シンポジウム「細胞チップの最前線」

 バイオインフォマティクスはゲノムにおいてその有用性を確固なものにし、現在はプロテノームへと研究の中心が移りつつあります。さらに、次はセルオーム(cellome)の時代であろうと予想されます。また、様々な社会的要請から、新しい医薬、医療デバイスあるいは治療法の開発において、臨床治験から動物実験へ、さらには細胞によるアッセイへと評価技術が推移して行くものと思われます。ここでもう一つ大事な視点は、一塩基多型検出や一分子計測などに代表されるように、集団の平均値から個の解析へと研究の視点が移っていることで、これは生物の多様性、複雑性を考えれば必然的な流れと考えられます。
 このような時代背景から、細胞を取り扱うマイクロバイオチップ(細胞チップ)に関する研究が盛んになってきました。しかしながら、バイオチップの代表格でありますDNAチップが、塩基の集積数は向上しているものの、製品としては必ずしも普及していないことを考えますと、細胞チップの研究開発を今後どの様に進めて行くべきかについては、十二分に議論する必要がありそうです。
 以上の現状を踏まえ、本シンポジウムを企画しました。細胞チップの製品化の観点から2名の先生方の展望講演をお聞きし、次いでポスター発表にて細胞チップに関する最前線の研究を紹介し合い、議論を深めたいと思います。沢山の方々のご発表、ご参加をお待ち申し上げます。


主催: 化学工学会バイオ部会
共催:

産業技術総合研究所バイオニクス研究センター


日 時:

平成19年7月3日(火)

場 所:

独立行政法人産業技術総合研究所つくばセンター共用講堂
(アクセスはwww.aist.go.jpをご覧ください)

参加費: 無料(ただし、懇親会は一般3,000円、学生1,000円)
ポスター発表申込み: A4版で1枚の要旨(形式自由、カメラレディ、演題、演者名・所属を記すこと)を6月22日(金)までにe-mailにて下記にお送り下さい。お問い合せ等も、下記にお願いします。
問合せ先:

金森敏幸
産業技術総合研究所バイオニクス研究センター
E-mail: t.kanamori@aist.go.jp
Phone: 029-861-6286


 プログラム (暫定)
13:00〜13:45 【展望講演1】化合物プロファイリングに応用できる細胞チップ(仮題)
産業技術総合研究所セルエンジニアリング研究部門 三宅正人
13:45〜14:30 【展望講演2】創薬プロセスにおけるセルチップの可能性(仮題)
(株)三菱化学安全科学研究所 関島勝
14:30〜16:00 ポスターのフラッシュ講演
16:00〜17:30 ポスター発表
17:30〜19:00 懇親会


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